燕岳(2,763m)
春合宿D
山行日:平成30年5月4日(金)~5日(土)
メンバー
CL:いよちゃん、SL:おさちゃん、装備:さいとも、食担:よこたん、気象・渉外:youichi、記録:なりポン
コースタイム
5/3(木) 前夜発 名古屋発21:00~堀金道の駅24:30
5/4(金) 堀金道の駅7:00~中房温泉登山口8:20~第一ベンチ9:10~第二ベンチ10:00~第三ベンチ10:45~合戦小屋12:15~燕山荘14:20
5/5(土) 燕山荘6:45~合戦小屋7:15~中房温泉登山口10:10
(5/3)
5/3日の夜9時に、堀田駅の前に集合していざ出発。途中に休憩を重ねながら、深夜0:30ごろ、安曇野市にある堀金道の駅に到着。さっそく絶好の場所にテントを設営し、明日からの山行に期待を込め、仲良く就寝。
(5/4)
朝は、6:00頃起床し、各自準備、天気は曇り気味だが、ところどころ日が差し込み虹も出るほどに。7:00に堀金道の駅を出て、中房温泉登山口の駐車場へ向かう。予約していた回送タクシーに車を預け、8:20頃に出発しました。
登山口からいきなり樹林帯の中にジグザグに切られた登山道を急登し、体温調整をしつつ、順調に9:10に第一ベンチに到着。少し休憩し出発。登山道に雪が少しづつ現れ始めるが歩行には問題なく、談笑しながら、第二ベンチに到着。まだまだみんな元気。水分補給と軽めの腹ごしらえをして出発。
登山道の雪はそれほど深く無く、順調に歩行を重ねるが、第三ベンチに到着するころには、雪が降り始める。ここから、段々と雪も深くなり、富士見ベンチにてアイゼンを装着、登山道の雪も新雪に変わり、口数も減りがちになり、歩き辛くなってくるが、12:00頃合戦小屋に到着。
合戦小屋にて大休憩、疲れた体を癒し、豚汁を注文し、冷えた体を温める。寒さもきつくなってきたので、再度、体温調整をし直し、一路、燕山荘を目指し出発。合戦小屋を少し登ったあたりで展望が開けるが、ガスで視界は悪い。降る雪も深くなり、かなりの急登に悪戦苦闘する。急登を登りきると、傾斜は緩くなるが、風が強くなり、寒さも増してくる。視界に燕山荘を捉えもう少しと自分を励ます。燕山荘近くの稜線上にでると、かなりの強風で体が飛ばされそうになるが、なんとか燕山荘に14:20に到着。燕山荘のテント場では、雪が深く、何よりも強風のため、かなりの危険が予見されることから、テント泊は困難である判断し、燕山荘に泊まることとする。
小屋に入り、荷物の整理をし、少し休んだ後、さっそく夕食の自炊の準備にとりかかる。今日の小屋は八割方満員らしく、自炊場もだんだん人で一杯になる。食事を済ませ部屋に戻ると、一瞬雲の間から光が射し込んだので、外に出て、景色を堪能しつつ記念撮影をする。しかし、それもつかの間のことで、すぐに窓も凍りつくほどの荒天に戻ってしまう。就寝する準備をし、消灯までの時間をお酒を飲みながら、しばし談笑する。21:00消灯、就寝。
(5/5)
次の日は、4:00に起床し、朝食を済ませ、6:00には出発準備を整えるが、常念岳に向かう稜線上では、気温-5℃/風速21m、常念小屋でも気温-5℃/風速19mとの情報を小屋の人から収集し、みんなで協議をする。また、本日稜線に向かう人は誰もいないことと、今シーズン一番の荒天であるとの事も考慮し、全員一致にて中房温泉への下山を選択する。6:45頃、視界の悪い稜線を凝視しながら、名残惜しみつつ燕山荘を後にする。燕山荘近くの下山道の稜線上では体が飛ばされそうになるほど強風を体験し、みんなで判断が間違っていなかったことを再確認する。一気に下り、7:15に合戦小屋に到着。ここで、回送タクシーに、明日の三又登山口ではなく、本日、中房温泉登山口に車を回送して欲しい旨を連絡する。小休憩と体温調整して下山開始。途中、軍服を着た登山者とすれ違い、記念撮影をしてもらいました。八甲田山遭難当時の明治陸軍の装備を正確に再現しているとのことで、夏は涸沢、冬は八ヶ岳を毎年登っているとのことでした。その後、順調に下山し10:10中房温泉登山口に無事到着。
残った食材をピクニック気分で麓の安曇野ちひろ公園で調理して昼食としました。公園から見上げる稜線及び常念岳は雲もかからず綺麗で、みんなの頭が?マークで一杯になりました。その後温泉に入り、帰名しました。
今回は下界とは異なる山の天気に驚かされると共に、山の気象についてとても勉強になりました。縦走を断念したのは残念でしたが、あの強風の中、エスケープルートのない稜線を歩くのは危険が高いので、今回の判断は妥当だったと思います。機会があれば、再度挑戦したいと思います。